スーパーカーで獣道を走る

金融系IT会社のアラフォー会社員。ギャンブル依存回復中の12歳年下バイセクシャル主夫と2匹の猫と暮らす。かくいう私も元アル中、しかし謎の体質変化により現在はほぼ下戸。City Girlでしたが、昨年自然を求めて田舎に引越し、果たしてそれが正解だったのか考え中。自分の歪んだ認知を矯正して飄々と生きることを目標とするADHD・妄想性障害・気分変調性障害のメンヘラ奮闘記。低血糖で副腎疲労の疑いもあり。

ふつうの人

普通の人なんていないのはわかったいるけど、特に「メンヘラ」とは呼ばれない、被害妄想に苛まれている人の脳内ってどうなってるんだろうか。

 

10年ほど前、旅行先で同じバスに乗って窓の外を眺めていた友人に「窓の外を見ながら何を考えているの?」と聞いたら「何も考えてないよ」と返されてすごい衝撃を受けたのを覚えている。

 

この友人はマイペースで、特に深刻な悩みを抱えるタイプではないので聞いてみたのだけど、期待どおりといえばそうだけど、本当に何も考えてないという事実に驚いた。

 

私はというと、バスの外を眺めながら「あ〜あ、なんであのときあんなことを言ってしまったんだろう」、「あ〜あ、もっと綺麗に生まれたかったな」、ちょうど転職活動中有なのもあり「仕事辞めてよかったのかな〜」と、頭の中はこの旅やバスの外の景色とは全く関係ない思考で溢れかえっていた。

 

なので、きっとそういうことなのだろう。

 

Yくんも私ほど被害妄想はしていないし、例えフラッシュバックを起こして過去に起きた嫌なことを一時的に思い出したとしても、「だから自分はだめなんだ、死ね〜」と、そこから自分を攻撃するという行動には走っていない様だ。

 

今日は自分の発する声がとても歳を重ねた声に聞こえて「あ〜歳なんだな」と気持ちが沈んだ。そりゃ20代の頃よりは歳を重ねた声になっているだろう。でも、自分の声が実際どういう響きをしているのかの聞こえ方は人それぞれだ。そして歳を重ねた声をしていたとしても、それが必ずしも悪い訳ではない。それに、何年か前に、30代の男性の話し声がテレビから流れてきたと思ったら、実は60代の小田和正だったということに驚いたことがある。

 

自分が歳をとって価値がないというダメ出しはAのモラハラ人格が基になっている。Aは短絡的で浅はかで、それこそ感性が乏しい。コロナに対するスタンスは、コロナ脳というより、極端な反コロナ脳の方が近い。

 

Aはすぐにキレれる。だから、Cの主体が少しでもミスすると、「おまえはだめだ」と全否定してくる。だからCはミスが怖い。Aには白か黒しかない。少しでもミスをするとAがキレるから、自分が全て悪いんだと反射的に思い、泣きながら「ごめんさない」と赦しを請う。

 

この反射的な反応は私のPTSD

 

「私が全て悪い」という妄想(ストーリー)は私が家庭内で生き延びるための精一杯の自己防衛反応だった。こんな気難しい私を家族の一員としてこの家にいさせてもらえることを、衣食住を与えてもらえていることを感謝しなくちゃいけないと何度も何度も自分に言い聞かせた結果、「私が全て悪い」とうのがいつしか私の中で「事実」になり、私の人生の大枠となり、私の思考の全ての着地点になっている。

 

Aのモデルは姉である。

 

Aである姉がモラハラ、父親が不在の中、頼れるのは母親しかいないので、同じく、母親のご機嫌を損ねたら見捨てないでと泣きながら母に縋るしかないのである。

 

「きっつぅーねをあまりいじめるんじゃないの」と母親が姉を注意すると逆上する。

 

余計に恨まれる。

 

母親の注意は叱責ではなかったし、逆上する姉を制御することは不可能だし、身長も力も姉の方が上。

 

父親は不在。

 

母親は私の方が御しやすいのである意味私の方をかわいがっていたというか、私に甘えていた。

 

姉はそれは当然おもしろくないので、さらに逆上。

 

私は逃げ場がない。

 

でもこんな価値のない人間である私を家にいさせてもらってるから、感謝しなくちゃ。

 

両親が離婚してから私が成人するまでは父親が学費や養育費を払ってくれていた。その間母親は自分の学歴が高すぎて、お弁当屋などではパートとして雇ってもらえない、とパートはしなかった。私が就職したからは、私と姉が主に彼女の援助をして、母も自然食レストランで一時期働いてたこともあるけど、理由は忘れたけど、長くは続かなかったし、稼いだお金もお小遣い程度。

 

成人してからは姉の方がお金を稼ぐので、私に姉の愚痴をいいながらも、姉を煽てながらお金を姉から無心する母。私の同情を買い、私からもお金を無心する母。離婚した後再婚相手から相手にされない父親の孤独感を利用して、父親からもお金を送ってもらう母。

 

姉から援助してもらっている額を私に報告するので、姉より明らかに少ない額しか援助できない自分を恥じらう。

 

そして母は私にため息混じりに言う。

 

「どうしてそんなに贅沢しないのに、お金がないのかしら」

 

それは

 

私の稼ぎが足りない

 

。。。から?

 

これを書きながらAに「親に仕送りしている子供なんてたくさにるのに、何被害者ぶってるんだよ」と叱責されている。

 

それもそうなんだ。

 

ふつうの人はどう思うんだろう?と外に意見を求めたくなる。

 

でも、多分正しくは、仕送りしたいかしたくないかは自分が決めればいい、なのだ。

 

でもどういう状況だったのか、家族に「きっつぅーねはケチだ」と言われたのが強烈に残っている。だから、姉は仕送りして、私はできていないのは、私が出来損ないで稼ぎが足りず、その上ケチだから、という結論になる。

 

ママは絶対悪くない。

 

そうなのか?

 

薬を飲んだらAの声は聞こえなくなるのだろうか。

 

洗脳を解くのは薬でできないと思う。

 

妄想を抑えられるのかも懐疑的だ。

 

でもPTSDを起こしたあとの不安や鬱を和らげてくれる薬があるだけでもエネルギーの消費を最小限に抑えることができ、余ったエネルギーで認知の歪みを矯正するための建設的な考えができるようになるのかしれない。