スーパーカーで獣道を走る

金融系IT会社のアラフォー会社員。ギャンブル依存回復中の12歳年下バイセクシャル主夫と2匹の猫と暮らす。かくいう私も元アル中、しかし謎の体質変化により現在はほぼ下戸。City Girlでしたが、昨年自然を求めて田舎に引越し、果たしてそれが正解だったのか考え中。自分の歪んだ認知を矯正して飄々と生きることを目標とするADHD・妄想性障害・気分変調性障害のメンヘラ奮闘記。低血糖で副腎疲労の疑いもあり。

ロフラゼフ酸エチル1mg「サワイ」3日目〜4日目

「幻聴が消えた日ー統合失調症32年の旅」を読み始めて、著者が聞こえていた声の罵声が自分のものとほぼ同じで驚いた。ただ私と異なり、彼の場合はテレビの出演者が自分の嘲笑していたり、姿は見えないが自分ではない何者らが自分に自殺を促す妄想していた。私と彼の違い、私の場合、聞こえてくる罵声は私の脳内で起きている妄想だということが自覚できているところである。でもその浴びせられる罵詈雑言の内容はほぼ同じで、声の言うことを信じてしまうところも彼と私は全く一緒。

 

だから私は統合失調症の一歩手前にいる。

 

「お前は失敗作だよ。親父さんもお袋さんもおまえなんかいなければいいと思ってる。おばあさんだってそうだ」というのは、私も幼少期によく思っていたこと。姉は出来が良くて、私はお茶の出涸らしなんだと母親にもよく泣きながら訴えていた(「お茶の出涸らし」のくだりは、当時愛読していた、同じく姉が秀才で、その妹で主人公のあさりちゃんが絵が描くのが得意な自由人という、我が家と似た姉妹(が描かれた漫画『あさりちゃん』の影響だったかと。ただあさりちゃんはもっと天真爛漫だった笑)

 

強姦に遭った際は自分を慰めるどころから「売春野郎…ブタ野...お前は肉のかたまりでしかない」「だから死ねと言ったんだ。首をつっていればこんなことにならなくてすんだんだ。」と延々に自分を罵る。私は強姦に遭ったことはないけど、親の離婚で日本に帰国したばかりで心細かった高校生のとき、下校時間のたまり場になっていた学校の最寄り駅前にいつもいたたこ焼き屋台のおじさんにその心の隙間を突かれ、ある日自宅まで呼ばれた。「おっちゃん、マッサージがうまいから」と上半身は裸にさせられたのかどういう状態だったか覚えていないが、下半身は、膣のあたりをパンツの上から何度もそっと撫でられた。ここで暴れても何をされるかわからないので、体は凍りついたまま、私は横たわっていた。その日はそれまでで、「次回はお風呂に入れてあげるね」言われて、手を繋がれながら駅まで送られる。私はこんなおじさんと手を繋いでいるところを見られたくないと、下を向きながら歩く。前からこの「おっちゃん」については母親に話していて、あまり近づくなと注意されていたので、後日この日のことを申し訳なさと情けなさの思いで母親に打ち明けると「無事で良かった」ではなく、「ほら言ったとおりでしょ」、「もう連絡取るのやめなさいよ」と呆れられた。そして私は自分はなんて騙されやすいんだと自分を責めた。私は母親に「大丈夫だった?」と抱き締めてほしかったのかもしれない。その上で、もう近づいちゃだめだよ、と言われたったのかな。もちろそれから二度と「おっちゃん」に連絡することはなかった。

 

母親といえば、さっき久々に2015年〜2016年に書いていたEvernoteの日記を開いてみた。その内容は私がコントロールしようがない他人への心配事や家内もしなさそう無計画な夢や堂々巡りな考えばかり。でもやはり母親からどう自立するかが主な内容で、母親を責めるというより、私が母親のネガティブな面に焦点を当てる視点がよくないのだということが綴られていた。そしてとにかく母親の幸せを願っていた。

 

その母親にある日言われたこと。

これは当時お世話になっていたカウンセラーに送った文章:

 

先ほど、母親に「(ももちゃんは)全ては必然だというけど、まだこれといって結果を出していないももちゃんには説得力がない。何をしてもいいけど、リスクを考えて行動しなさい。自分がやることは周りに影響がある。私にもストレスがかかる。ももちゃんには短絡的なところがあるし、何をしようとしてるのかわからないと周りは思ってる。でも成功して欲しいとは思ってるわよ」と言われ、そこから頭がパニック状態になって、今始めようとしているビジネスも成功させたいと思いますが、私には無理なのかなという不安が襲ってき、目の下に一気にクマが出て、体が重いです。。。少し前にも、私の曲を気に入ってくださった方の話をしたら「いつも気に入られるところまでも行くけど、その先がない」と言われ、これら全てごもっともで、母親の言い分も理解できますが、でも私はずっと家にお金を入れてきたのに、結果を出してない言われる筋合いないと思うのですが。。。言い返したら、「興奮しないでくれる?自分に自信があったらこういうことを言われても聞き流せるよね。私はただ自分の意見を言ってるだけだし、こう思ってる人は沢山いるよ」と言われて、それもそうなんですけど。。。

 

ちなみにその数日後だったか、このことを母親に話したら、そんなことを言った覚えはないと言われた。今思えば「成功してほしいと思ってるわよ」は余計なお世話であり、これは応援ではなく、私に社会的に成功してもらい、母親にマンションやお金を与える余裕ができてほしい、という意味なんだけどね。少し前に母親に会った時も姉が日本にマンションを買うことを検討していると言われた。そうですか、と。

 

でも確かに言っていた「ビジネスプラン」は詳細は省くが、誰かに適当に乗せられた内容のもので、アイディアは悪くないが無計画で、どう考えてもうまくいかないものであり、私の単純思考や妄想癖がよく現れている。とはいえ母親の言葉は辛辣で、この単純思考や妄想癖は彼女のせいでもある。

 

私のこの妄想性障害(重度の被害妄想)は幼少期からあり、それに対して家族は心配するどころからそれを嘲笑して迷惑がっていた。仮に成人してから私が重度の妄想性障害だと診断されたら、姉は無関心、父も無関心(面倒臭い、自分でなんとかしろ)、同居していた母親は「では誰が家にお金を入れるんだ?」と母親が鬱になるだけだっただろう。それを私もどこかでわかって、働いて辛くなったら病気と向き合うのではなく、転職をして新たな刺激や緊張感を自分に与えることで気を紛らわせていた。実際ある職場で1ヶ月休職したとき母親は心配よりいつ職場復帰するんだということで頭がいっぱいだったし、別の職場で生きるモチベーションがなくなり2〜3ヶ月休職したときは、すでに連絡を控えていたのもあり、何も言わなかった。

 

Yくんと結婚して、今初めて病気とちゃんと向き合っている。もう簡単に転職できる年齢でもないし、休職もできればしたくない。どこで折り合いをつけるかを計画的に考えないといけない。

 

抗不安薬を飲み始めてから確かに今のとろろダメ出しの声がほぼない。あっても、「ああ、また出た」と流せる。Yくんに苛立っても流せる。あとヨガを再開できて、薬の影響か、ヨガで筋肉がついていきたから、食欲が増している。

 

あとすでに依存してしまっているのかもしれないけど、この薬があると夜は必ず寝れる安心感がある。今のところ副作用はなく、日中ぼーっとすることはない。耐性ができてしまい、今以上薬を強くする必要が出ないように、セルフケアも並行して模索している。肝臓への負担も考えて肝臓ケアもしないといけない。鬱にもADHDにも効くマグネシウムを爆飲みしている。

 

ただ歩いていたり、座ってぼーっとしているだけでも、過去のできごとやまだ起きてもいない未来のことが次から次へと浮かんできて、それについてあーだこーだと考えながら不毛な時間が過ぎていく。頭も休まらない。これは薬を飲んでも変わらないけど、ただダメ出し的な妄想が減ったのは進歩。

 

仕事の波も早速押し寄せてきていて、毎日ではなくても、面倒臭いと思うことを先延ばしにしたり、2時間ぐらい注意散漫で会議の内容を聞き逃したり作業の時間をロスしてしまうのでは自分の首を閉めるだけ。来週はクリニックでADHDに効くストラテラ(でもストラテラノルアドレナリンを活性化させるから今の薬とは逆?でも不安症状を軽症させるらしいので、ストラテラのみで改善できる。。。?)を処方してもらえないかを相談してみる。鍼灸発達障害に効くという情報があったので、一応先生に相談してみる。これでもなかなか改善しなくて、仕事に追いつけないなら、お給料は下がるけど、前職か違うところを探さないといけないのかもしれない。ストラテラは吐き気や便秘等の副作用もある。薬で体をボロボロにしてまで身を捧げるほどの仕事ではない。ただ一旦健常者に近い脳の状態になって仕事をしてみたい。妄想と注意散漫から解放された状態で物事をきちんと考えてみたい。その可能性が少しでもあるなら薬を試してみたい。ダメ出しが少し減っただけでも本当に楽だから。

 

もっと早くに薬に頼れば良かったと思う一方で、精神病や精神薬、あと栄養に知識のあるYくんがいる環境だから安心して薬に頼れるところはあるので、今飲むことが「必然」だったのかもしれない。鬱々と妄想にふけて、無謀な夢、自責の念、自己嫌悪、後悔の念の渦の中に引き込まれる日々から少しずつ抜けて、スーパースターにはなれなくても、ただ淡々と、世の騒音から距離をおきながら、本を静かに読みながら日々の生活を味わえたらいいな。

 

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